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川島なお美さんが、遺著で「がん放置療法」を告発! その1

 川島なお美さんが、

遺著で、がん放置療法を告発しました!

news.livedoor.com

 

年末のテレビ番組でも、取り上げられたようです。

 

nlab.itmedia.co.jp

 

遺著「カーテンコール」の中で、「がん放置療法」を提唱する、M医師のことを告発しています。

端的に言えば、外科手術、抗がん剤治療にネガティブなM医師の著作を読み、セカンドオピニオン外来を受診したことで、間違った治療の道を、歩むことになってしまい、結果、寿命を大きく損ねた、ということです。

 

 こうした展開のなか、医師による、意見の発表も続々。

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

これを予見してか、告発された、M医師も、幻冬舎から、「がん治療の95%は間違い」という本を、先んじてすでに発表していますね。

この本で、M医師は、実名での患者の個人情報の公開は、本来あってはならないことだが、芸能人の病気については、その社会的インパクトが大きいため、あえて、その経緯を、公開し、誤った情報に患者が惑わされないようにする、というコンセプトで、川島なお美さんの経緯と、北斗晶さんのことについても言及しています。

 

がん治療の95%は間違い (幻冬舎新書)

がん治療の95%は間違い (幻冬舎新書)

 

 

M医師の本を購入してしまうと、M医師が儲かってしまうので、本は、購入しない。しかし、本屋で立ち読みをするという人が、特に、がん治療に携わる医師に多いのです(笑)。しかし、読んで見ないことには何もわかりませんので、私はきちんと購入して読んでいます。

 

このM医師の主張は、

 

・がんには放っておいても問題ないものと、何をしても治らないものがある

・通常、がんが大きくなるには十年以上かかるので、現状、転移がないがんであれば、そのがんは治療する必要がない。(このがんをM医師は、「がんもどき」と命名しています)

・何をしても治らないがん(転移するがん、これを「本当のがん」、と命名)は何をしても治らないので、無駄な治療(抗がん剤等の毒性の強い薬の使用)をすることによって、かえって、寿命を縮める

・また、「がんもどき」の治療をすることは、手術で体を痛めつけ、かえって、そのがん細胞が手術の傷跡などに入り込み、悪性化(再発、転移)するリスクがある。だから、治療してはいけない

・がん検診は、治療する必要のない「がんもどき」を見つけてしまい、「早期発見早期治療」と称して治療してしまうきっかけとなる。また、何をしても治らない本当のがんに対しても無駄な治療をしてきっかけともなるので、とにかく、無駄である

・がん治療は、手術実績を上げたい外科医や、抗がん剤を売りたい製薬会社の陰謀により、間違った医療が行われており、患者のことを考えて行われていない

 

とのことです。ご自身の出身である放射線科の放射線治療領域については、若干ひいき目な論調が目立ちますが、外科手術、抗がん剤治療、免疫療法などの代替医療については、徹底的に叩いています。文芸春秋がメインでバックアップし、非常に強い発信力、最近ではテレビ、雑誌、漫画の主人公にもなっているほどです。

 

このM医師は、セカンドオピニオンという立場で、患者の主治医ではなく、参考意見を述べる立場にあります。ずっとその患者さんへの治療をフォローすることはしません。自由に意見を言えるわけです。

 

このM医師に対しては、医療業界からの激しい批判がありますが、業界関係者の本音では、

 

・部分的に、正しいことを言っているところもある

・古い論文(古いデータ)を、自分の都合の良いところだけ、つまみ食いして使っている。新しい理論は勉強していない

・もともとは、非常に優秀な人(慶應病院で同期トップになったエリート)だったが、自分自身を医者として差別化するために、こうした論陣を張るに至った(要するに、既存の外科医や、腫瘍内科(抗がん剤治療)を敵にまわす極端な論法を取ることで、目立つ)と本人も認めたことがあるらしい

・著作や、単独出演のテレビなどでの舌鋒は鋭いし攻撃的だが、面と向かって、直接、別の医師から反撃を受けると、脆い

・自分の患者が、M医師のところに相談に行き(自分を離れて)、ボロボロに症状が悪化して、戻ってきた

・結局のところ、患者の面倒は最後まで見ない

 

 というようなものです。

 

 川島なお美さんは、M医師の何を告発したのか?

 

次に書きたいと思います。